久々にビザ関係の話を。

H-1B の家族は H-4 ビザでアメリカ滞在が出来るのですが、滞在許可そのものはそれらビザによるものではなく I-94 という書類によります。I-94 というのは、入国審査の時にパスポートにホチキスで止められる小さな紙のことで、この紙に書いてある期限が合法的にアメリカに滞在できる期限、ということになります。ESTA 導入前はビザなし入国の際にも緑色の I-94W という紙を使っていたので、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。ビザ入国の場合は今も白色の I-94 を使っていますが、これも今年(2013年)から順次電子化されていくようです。

さてこの I-94 の期限ですが、基本的にはビザの有効期限までのものを発行してくれるのですけれど、パスポートの有効期限がそれよりも短い場合、そちらに合わせられてしまいます(審査官によってはビザ期限にしてくれる場合もありますが、それでいいのか謎です)。この場合、パスポートを更新してから、I-94 を取得しなおす必要があります。その方法としては、次の選択肢があります。

  1. 日本に帰国してパスポートを更新、アメリカに再入国
  2. アメリカ国内の日本領事館でパスポートを更新、一度アメリカを出て再度アメリカに再入国
  3. アメリカ国内の日本領事館でパスポートを更新、I-539 を申請して I-94 の期限を延長
1 と 2 は旅費はかかりますがシンプルで間違いがありません。帰省や旅行のタイミングと合わせられる方はぜひそうするようにおすすめします。ただ、陸路でカナダやメキシコの国境を出て戻って I-94 を更新する場合、微妙にいろいろテクニックが必要な場合があるらしいですので下調べしておいた方が良いかもしれません。 うちの家族はどうしても都合があわず、3 の選択肢をとることにしました。I-539 という書類とパスポート(写し)を移民局に提出するとアメリカ国内にいたままで I-94 を更新することができます。ただこれ、非常に時間がかかります。2013 年現在、申請から認可まで2〜3ヶ月かかります。無事認可されると新しい I-94 が送られてくるのですが、時間がかかるためこの申請中に古い I-94 が期限切れになってしまうこともあります。USCIS のホームページにある FAQ によると、申請を提出した時点から決定が出るまでの間は、古い I-94 のステータスを延長して使うことができる(引き続き滞在できる)となっています。しかし万が一延長申請が却下された場合、古い I-94 の期限切れ日にさかのぼって不法滞在期間として記録されることになるそうです。USCIS のウェブサイトで申請ごとの進行状況が確認できるのですが、ちゃんと反映されていなかったりしてあてになりません・・・ とまあ、ちょっと恐ろしい話ですが、パスポート更新による延長申請は普通受理されるようで、これが却下されるということはそもそも入国も怪しい訳で、実際には問題はないかもしれません。ただ決定待ちの間に出国して再入国したするとなかなかややこしいことになりそうですので、特段の事情が無い限り再入国による更新が簡単確実で良いと思います。 いずれの場合も、パスポートを更新してもビザは古いパスポートのものを使いますので、二つとも忘れずに持っていましょう。